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タルギウユ

一優のトルジャンチ

8月30日は一優の「トルジャンチ」、誕生パーティがあった。
夕方6時~9時までで、その間息子がぐずらないかと心配していたが、びっくりしたことに泣きもせず、最後まで愛想よくがんばっていた。

パーティは6時からだが、私は2時から美容院に行ってきた。チマチョゴリを着る予定だったので、髪だけセットしに行ったのだった。普通ならセットに5万ウォン(5000円)かかるとこだが、会場のサービスで無料と言うことだった。店の人はメークをしつこく勧めてくるのだが、おばけメークをされると困ると思い、かたく断っておいた。私の結婚式のときも恐ろしいほどのお化けメークで、式が終わってノーメークで2次会に顔を出したら、日本から来た友達が、化粧しないほうがマシだわ!なんて言っていた。いまだにあのメークには慣れない。

4時ごろ到着する予定だった、義父母や義姉家族がやって来ない。ソウルまでは順調に来たのだが、ソウルに入ってから車が混んでて遅れると電話があった。

5時を過ぎて、私と旦那は服を着替え準備に取り掛かった。
会場は家から歩いて2分かからない。だが、雨がふっており、荷物もあるということで車で行くことにした。私が着替えている間、旦那は荷物を車に運び、いざ出発。ところが、旦那のワイシャツが汚れているのを発見!荷物を運んでたときに汚れた模様だ。仕方なしに旦那は再び別のワイシャツに着替え、家を出た。車に乗って出発すると、旦那が車を止めた。「あれ、玄関の鍵かけたかなあ?」と・・・。
あんたねえ!って感じだ。旦那は車から下りて、玄関の鍵が閉まっているか、確認しに行った。

そんなことをしているうちに、6時を過ぎてしまった。会場に着くと、早くも旦那の友人が来ていた。なんとゲストよりもホストが、後に着いてしまって、ちょっと申し訳なかった。

息子のパーティをした会場は、その日は満員御礼状態!大きなホールに全部で9組のパーティが行われた。会場自体がものすごく広く、たくさんの人でごったがえしている!と言うほどの印象は受けなかった。むしろ、うちは30~40人と少人数のため、かなり寂しすぎるかな、なんて思っていたのだが、それも気にならず、うちとしてはラッキーだった。

次々に旦那の友達、会社の人達、私の友達が来て、そのうち義父母と義姉家族も到着した。
義父母は孫に会うのが久しぶりなので、一優を抱きしめて喜んでいた。

そのうちにイベントが始まった。お盆の上には鉛筆や糸、ノートが置かれてあった。すると司会者は「さ~、ここには何かが足りませんね。そうです。お金です。おじいちゃん、おばあちゃん、お盆の上に1万ウォン札を一枚おいてくださーい!」と。
なんとも上手い司会だ。義父がお盆の上に1万ウォン札を5枚おいた。いかにもお金を掴んでくれ!と言わんばかりだ。

すると今度は義母が出てきて、自分が家から持ってきた糸と5色ペンをおいた。
一優はそんなものには全く興味を示さず、知らん顔をしていた。だが、周りの子達が次々に何かを掴むと、司会者は「○○ちゃんは、鉛筆を掴みました!」とかマイクで報告するのだ。司会者が「一優くんはまだですかあ?」と聞いてくる。そうなると私もちょっとあせってきて、一優に「ほら、何か掴んでごらん」と誘導してみた。一優の指の前でお金をちらつかせてみる。だが、無反応。
すると、義母がまた前に出てきて、自分が持ってきた5色ペンを無理やり掴ませようとした。

私としては「むむっ!来たな!」って感じだった。義母は儒教精神にどっぷり浸っている。勉強さえ出来ればいい!と思っているのだ。現にうちの旦那にも就職してからも「先生にはならないのかい?」としつこいくらいずーっと言っていた。

義母が一優の目の前でひたすら5色ペンや鉛筆を掴ませようとしているにもかかわらず、一優はそっぽを向き、しまいにお盆の上においてあった糸を掴んで下に投げつけてしまった。ポイしたとは言え、掴んだには変わりない。司会者は「一優君は糸を掴みました。おめでとう!」と一言。

健康で長生きするに越したことはない。私は素直に喜んでいた。
、義母はかなり悔しいのか、イベントが終わったあと、一優に無理やり5色ペンを掴ませて遊ばせていた。「なんでさっき掴まなかったんだい?」とぶつぶつ文句を言いながら・・・(笑)
ほんと、うちの義母にはかなわない。
トルジャンチで


一優は、来たお客さんに抱かれてもじーっとしていて、おまけに愛嬌も良かった。おかげで私も大助かりだった。あんな所でワーワーと泣かれては私も困り果てただろう。

5月にトルジャンチを終えた友人が来て、「トルジャンチが終わると、子供はストレスで熱を出したりするんだから気をつけて!」と言っていた。
確かにこんな小さな子がいきなり何十人もの人に会うのだから、疲れるに違いない。子供の誕生パーティとは言え、子供のためというより、大人たちが飲んで食べて騒ぐためのパーティだ。それに付き合わされる一優もかわいそうだ。

正直、私としてはこんな面倒くさい行事はごめんだった。それこそ家族だけで家でお祝いしたいと思っていたほどだったから。だが、お祭りごとの大好きな義父母。私も悩んだ結果、韓国に来た嫁として、これくらいは仕方ない!と思い、パーティを開くことを決心したのだ。

じゃあ、パーティを開いてみてどうだったか?
大変だったけど、開いてよかったと思っている。何よりも一優がご機嫌だったし、普段なかなか会えない友達にも会えた。やっぱり子供がいると、こういう機会がなければ会えない友達も多い。また、このパーティを一番楽しみにしていた義父母。何と言っても大喜びしていた。
そして、かなりのお金がかかってマイナスだろう!なんて思っていたのだが、お祝いに頂いた、プレゼントや現金。終わったあと計算してみると、マイナスどころか黒字だった。
それだけでも、がんばってやった甲斐があった。

ちなみにどんなプレゼントをもらったかと言えば、指輪(韓国では1歳の誕生日に金の指輪をプレゼントする風習がある)が4つに金のブレスレット、絵本、服、食卓用子供椅子でした。



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